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6. 再起動後リモート制御する PC の Tera Term から Port 2222 でログインします。
まだ、SELinux は、アクセス制御無効なので問題なくログインできるはずです。
7. SELinux の各種設定するコマンド( semanage )をインストールします。
semanage コマンドは、下記パッケージ policycoreutils-python に含まれているので
yum コマンドでインストールします。
yum -y install policycoreutils-python
下記の様に表示し、完了します。
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インストール:
policycoreutils-python.x86_64 0:2.5-17.1.el7
依存性関連をインストールしました:
audit-libs-python.x86_64 0:2.7.6-3.el7 checkpolicy.x86_64 0:2.5-4.el7
libcgroup.x86_64 0:0.41-13.el7 libsemanage-python.x86_64 0:2.5-8.el7
python-IPy.noarch 0:0.75-6.el7 setools-libs.x86_64 0:3.3.8-1.1.el7
完了しました!
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8. SELinux が有効としている ssh の Portを下記コマンドで確認します。
semanage port -l| grep ssh
ssh_port_t tcp 22
9. SELinux に Port 2222 を semanage コマンドで追加します。
semanage port -a -t ssh_port_t -p tcp 2222
再度、SELinux が有効としている ssh の Portを確認します。
semanage port -l| grep ssh
ssh_port_t tcp 2222, 22
Port 2222 が追加されています。
※ 参考情報 ※
使わなくなった22番ポートを削除しようとしても、システムに標準で定義されているため、削除はできないようです。
10. FFFTP、apache、ftp が SELinux 有効下で使用できるかの確認
10-1 FFFTP の Port 確認
下記コマンドを入力します。
semanage port -l| grep ftp
ftp_data_port_t tcp 20
ftp_port_t tcp 21, 989, 990
ftp_port_t udp 989, 990
tftp_port_t udp 69
上記の通り Port 21 が有効になっています。
10-2 apache Port 確認
下記コマンドを入力します。
semanage port -l| grep http
http_cache_port_t tcp 8080, 8118, 8123, 10001-10010
http_cache_port_t udp 3130
http_port_t tcp 80, 81, 443, 488, ……
pegasus_http_port_t tcp 5988
pegasus_https_port_t tcp 5989
上記の通り port 80 が有効になっています。
10-3 apache ドキュメントルートの確認
apache HTTPサーバーでのドキュメントルートはデフォルトで /var/www/html/
に設定されています。ドキュメントルートが、/var/www/html/ の場合は、
このままでOKです。
ls -dZ /var/www/html/
drwxr-xr-x. root root system_u:object_r:httpd_sys_content_t:s0 /var/www/html/
10-4 このままでは、外部(ftp, FFFTP)から /home と /var をアクセスできないので
アクセスできるように変更します。方法は、ふたつあります。
方法 1 SELinux を一時的に現在の状態を Enforcing から Permissive に変更する。
コマンド getenforce で現在の状態を確認します。
Enforcing
この状態をコマンド setenforce 0 で Permissive に変更します。
コマンド getenforce で状態を確認します。
Permissive に成っているはずです。これで、アクセスが可能になります。
元の状態に戻すには、コマンド setenforce 1 で行います。
方法 2 SELinux の設定を変えてアクセス可能にする。
ftp 関連の初期状態の確認 : コマンド getsebool -a | grep ftp で行います。
ftpd_anon_write --> off
ftpd_connect_all_unreserved --> off
ftpd_connect_db --> off
ftpd_full_access --> off <---- 変更箇所は、ここです
ftpd_use_cifs --> off
ftpd_use_fusefs --> off
ftpd_use_nfs --> off
ftpd_use_passive_mode --> off
httpd_can_connect_ftp --> off
httpd_enable_ftp_server --> off
tftp_anon_write --> off
tftp_home_dir --> off
設定値の変更は、下記コマンドで行います。
setsebool -P ftpd_full_access 1 <---- 1 or on
変更には、チョット時間がかかります。
変更されたか確認します。
getsebool ftpd_full_access
ftpd_full_access --> on <---- デフォルト値 off が on になりました。
これで、FFFTP でフルアクセスできるようになり、ftp でのデータ転送も受付さ
れるようになりました。
但し、サーバ運用時は、フルアクセス禁止にしておく事を進めます。
フルアクセスを禁止するコマンドは、下記の通りです。
setsebool -P ftpd_full_access 0 <---- ftpd_full_access の欄が off になります。
私は、方法 1 でサーバにアクセスする時に一時的に変更して運用しています。
11. ここで SELinux 有効( Enforcing )で Tera Term, FFFTP にログインできる事を確認します
SELinux を制御有効にして再起動します。
( FFFTP の確認の前に FTPサーバ[ proftpd or vsftpd ]をインストールしておいて
ください。)
なお、ftpd_full_access --> off は、 on にしておきます。
setsebool -P ftpd_full_access 1 -- --> off ⇒ on
setenforce 1 -- --> permissive ⇒ enforcing に変更する。
reboot
再起動したら、SELinux 有効下で Tera Term が Port 2222 でログインできるかと
FFFTP でサーバ機のファイルが見られるかを確認します。
以上の設定で、私が構築しているサーバ機は、SELinux アクセス制御有効で動作しています。
12. 以上で SELinux の設定は、終わりです [ 3. 事前にダウンロードするファイル一覧と探し方 ] からの手順で設定してください
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